さて、ここからはいよいよホームページにおける映像配信のノウハウについて語ります。
実はこの件について、筆者は以前にも書いたことがありますが(映画道の「文章道」のコーナーにある「映像配信への道」)、それは映像作家向けに書いた詳しいものでした。ここでは、
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……という人向けに、なるべく簡略に記述したいと思います。
まず、映像配信の形式にはファイルを丸ごとダウンロードさせるものとストリーミングの二通りがあるということを知って下さい。
前者は 10MB なら 10MB の大きさの映像ファイルをそのまま閲覧者のパソコンにダウンロードさせて、観て頂くやり方です。でも、これは観る側からすると非常に時間がかかって面倒くさく、あまり実用的ではありませんね? その点、ストリーミングというのは、ダウンロードを進めながら少しづつ再生をしていく方法なので、ストレスがたまりません。再生が終わった時に閲覧者のパソコンに丸ごとデータが残るということもないのです。ですから、インターネットでの映像配信は一般にストリーミングが有利なのです。

ストリーミングには、ストリーミング・サーバーを使う方法とそれ以外のサーバーを使う方法があります。前者はストリーミング専用だけあって、
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……等々、機能的に優れています。特に訪問者が多いホームページを運営されている方は、安定性を重視されるべきでしょう。
ストリーミングサーバーのレンタルは、少し前までは高価な専用サーバーばかりが目立ったのですが、最近はそこそこお手軽な共用サーバーも増えてきました。以下にいくつか例を挙げましたので、ご自分でも検索などで探してみて下さい。
ストリーミング・サーバー以外のサーバーでは、ホームページ公開に使っている WWW サーバーをそのまま利用するのが手軽でしょう。
何といっても安価で、新たにサーバーを借りるための面倒な手続きも要りません。安定性などで疑問を持つ向きもあるかも知れませんが、ある程度バックボーンの太いサーバーで閲覧者が殺到するような人気ホームページでなければ、充分かと思われます。ファイルを丸ごとダウンロードされる可能性も、それほどではありません。
動画ファイルを置くのに充分な空き容量があれば、最初は WWW サーバーから始めるのがよろしいのではないでしょうか。
ストリーミング・サーバーを使うにせよ、WWW サーバーだけでまかなうにせよ、方法は基本的に同じです。
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以下、具体的な方法を RealMedia・WindowsMedia 別にお話ししましょう。
ここでは拡張子 rm の RealPlayer 用ファイルのストリーミング配信について、お話ししましょう。
まずは動画ファイルをストリーミング・サーバーか WWW サーバーの任意の場所にアップロードします。この時点で、インターネット上に動画ファイルの URL ができますね。ストリーミング・サーバーなら、
rtsp://映像ファイルのIPアドレス/フォルダ名/ファイル名
WWW サーバーなら、
http://ホスト名/フォルダ名/ファイル名
という感じです(ストリーミング・サーバーの URL がちょっと分かりにくいかも知れませんが、これは実際にサーバーと契約すると業者が教えてくれると思います)。
次に上記の URL を一行記述したテキストファイルを作成し、拡張子 ram の任意のファイル名で保存して、WWW サーバーにアップロードします。これを RAM ファイルと呼びます。
あとは、HTML ファイルから RAM ファイルに
<a href="ram ファイルの場所">クリックして動画を再生!</a>
という風にリンクすれば完成です。実際にクリックして再生してみましょう。
もし、ここまで全てを間違いなくやっているのにストリーミング配信が始まらない場合は、WindowsMedia の場合とまとめて解説しましたので、少し下の「うまく行かない場合は」をお読み下さい。
なお、RealMedia の配信には、SMIL ファイルという形式を利用する方法もあります。SMIL を使えば、映像の枠外に任意のタイミングで字幕を表示したり、複数用意したファイルから相手の回線状況によって適切なものを配信したり……などのワザが使えます。多少複雑になりますので説明は略しますが、興味がおありの方はこちらやこちらをお読み下さい。
RealMedia 形式で配信する場合は、訪問者の方にその旨の但し書きを書いておきましょう。以下に文例を示します。
| このページの動画を再生するには RealPlayer が必要です。お持ちでない方は<a href="http://www.jp.real.com/">こちら</a>から入手して下さい。無償版で充分です。 |
現時点では http://www.jp.real.com/ から無償板を見つけにくいかも知れません。親切にやるならば、ページ上部のメニューより Player を選択→無償板 RealPlayer をダウンロードという一文を付け加えてもよいでしょう(ただし、Real.Com のページレイアウトが変更になった場合は、合わせる必要があります)。
上記の方法だと、HTML ファイルのリンク文字列をクリックした時、RealPlayer がブラウザとは別に起動して、ストリーミング配信が始まります。これとは別にホームページの中に映像を表示する方法もあります。
この場合は、まず RAM ファイルと同じものを拡張子 rpm で保存します。HTML ファイルの中の表示する部分については、以下に例文タグを示しますので、参考にして下さい(なお、ナビゲーションバーとは、「再生」「停止」などのボタン部分を指します)。当然ながら、赤文字部分は書き換える必要があります。
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<object id="video1" classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11cf-B84B-0020AFBBCCFA" height="スクリーンの高さ" width="スクリーンの幅"> <param name="controls" value="ImageWindow"> <param name="console" value="Clip1"> <param name="autostart" value="false"> <param name="src" value="rpm ファイルを絶対 or 相対リンクで指定"> <embed src="rpm ファイルを絶対 or 相対リンクで指定" type="audio/x-pn-realaudio-plugin" console="Clip1" controls="ImageWindow" height="スクリーンの高さ" width="スクリーンの幅" autostart="false"> </object> <br> <object id="video1" classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11cf-B84B-0020AFBBCCFA" height="ナビゲーションバーの高さ" width="ナビゲーションバーの幅"> <param name="controls" value="All"> <param name="console" value="Clip1"> <embed type="audio/x-pn-realaudio-plugin" console="Clip1" controls="All" height="ナビゲーションバーの高さ" width="ナビゲーションバーの幅" autostart="false"> </object> |
例文中に autostart 属性を規定しているところが3箇所ありますが、これらの値を全て "true" にすると、読み込みと同時に再生を開始します(上の例のままだと再生ボタンを押す必要があります)。
ここでは拡張子 wmv の WindowsMediaPlayer 用ファイルのストリーミング配信について、お話ししましょう。WindowsMediaPlayer はその名の通り Microsoft の Windows コンポーネントに位置づけられてますが、Macintosh 用も無償配布されています。
まずは動画ファイルをストリーミング・サーバーか WWW サーバーの任意の場所にアップロードします。この時点で、インターネット上に動画ファイルの URL ができますね。ストリーミング・サーバーなら、
映像ファイルのIPアドレス/フォルダ名/ファイル名
WWW サーバーなら、
http://ホスト名/フォルダ名/ファイル名
という感じです。
次にテキストエディタで以下のような内容のファイルを作成し、拡張子 wvx の任意のファイル名で保存して、WWW サーバーにアップロードします。これを Windows Media メタファイルと呼びます。
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<ASX version="3.0"> <Entry> <ref HREF="動画ファイルの URL"/> </Entry> </ASX> |
あとは、HTML ファイルから Windows Media メタファイルに
<a href="メタファイルの場所">クリックして動画を再生!</a>
という風にリンクすれば完成です。実際にクリックして再生してみましょう。
もし、ここまで全てを間違いなくやっているのにストリーミング配信が始まらない場合は、RealMedia の場合とまとめて解説しましたので、少し下の「うまく行かない場合は」をお読み下さい。
Windows Media メタファイルの詳細については、Microsoft のサイトのこちらに詳しい解説があります。
WindowsMediaPlayer 用に配信する場合も、訪問者にその旨の但し書きがあった方がいいです。以下に文例を示します。
| このページの動画の再生には WindowsMediaPlayer が必要です。お持ちでない方はこちらから入手して下さい。 |
RealMedia や WindowsMedia でホームページを介したストリーミング配信がうまくいかない場合は、まず全ての段階で誤りがないか検証しましょう。
それでもダメなら、主に次の3つの原因が考えられます。
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まず単純に動画ファイルに応じたプレイヤーがインストールされていない場合です。
Realplayer はこちらから、WindowsMediaPlayerはこちらから無料で入手できます。
また、各々のプレイヤーがインストールされているのに再生できない場合は、ブラウザに適正なプラグインが入ってないとも考えられます。プラグインとは特定のソフトウェア(ここではあなたがお使いのブラウザ)の機能を拡張するためのもので、アドオンともいうことがあります。例えば Netscape で再生できない場合は http://home.netscape.com/plugins/index.html から適正なプラグインを見つけ出してインストールすることで、解決します(この URL へは Netscape でアクセスしないといけません)。
さらにプラグインがインストール済みでもうまくいかない場合は、プラグインが有効になってないのです。ブラウザの設定を探して有効に切り替えるよう努力するなり、プレイヤーそのものを再インストールするなりして、対処して下さい。
別の時間帯にもう一度試してみます。
いくら試してもうまくいかない場合(あるいは、うまくいく場合が少なすぎる場合)は、配信するファイルをナローバンド用のものに切り替えるか、ご利用になる WWW サーバーを見直すなどして下さい。
これはけっこう、見落としがちな問題です。気になる場合は、WWW サーバー選択の時点で問い合わせるのもよいでしょう。
WWW サーバーが、RAM ファイルや Windows Media メタファイルの役割を把握できない場合は、ストリーミング配信がうまくいきません。こうしたファイルタイプの認識による動作の振り分けを、MIME 設定といいます。
RealMedia は映像配信の老舗ですので(100%とは言えませんが)多くのサーバーが対応していますが、WindowsMedia の場合は、まだうまくいかないところもあるようです。いずれにせよ、うまく行かない場合は MIME 設定を追加するしかありません。
WWW サーバーの MIME 設定を追加するには、2つの方法があります。
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前者の場合は、RealMedia なら
*.ram の MIME タイプ: audio/x-pn-realaudio
*.rm の MIME タイプ: application/x-pn-realmedia
*.rpm の MIME タイプ: audio/x-pn-realaudio-plugin
*.smil の MIME タイプ: application/smil
WindowsMedia ならば、
*.wmv の MIME タイプ: video/x-ms-wmv
*.wvx の MIME タイプ: video/x-ms-wvx
という設定をリクエストしましょう。
後者の対処法は、.htaccess ファイルによる設定が可能なサーバーに限ります(できないサーバーも多いです)。詳しい説明は省きますが、.htaccess ファイルというものにより、WWW サーバー上のファイルのディレクトリ単位の動作を決定することができます。
例えば WindowsMedia の MIME 設定を追加したい場合は、
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AddType video/x-ms-wmv wmv AddType video/x-ms-wvx wmx |
と記述(行末を改行すること!)したテキストファイルを .htaccess という名で保存し、あるディレクトリにアップロードすると、そのディレクトリ及びサブディレクトリに置かれたファイルは、全て MIME 設定が反映されます。
.htaccess を保存する際には、ファイル名の最初のドット(ピリオド)は忘れないように。また、テキストエディタ側が勝手に .htaccess.txt などとしていないか、確認して下さい。FTP クライアントで .htaccess をアップロードするときは、アスキー形式(意味が分からなければ FTP クライアントのヘルプを読んで下さい)で転送して下さい。