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第1章 ホームページとは何か

1.ホームページを見る仕組み

ホームページが作りたい?
……分かりました、お手伝いしましょう。
でも、その前にまず確かめておきたいことがあります。
ホームページとは、何でしょう?
このように問われて、スッと答えが返ってくる人は、意外と少ないんじゃないでしょうか。
せいぜい、
「パソコンで見てるアレ」
なんて感じでごまかしちゃう人がほとんどではないでしょうか。
じゃ、アレって何でしょう? パソコンで見るなら、あなたのパソコンの中の Word とか一太郎とか Excel のファイルも、そうですか?
……違いますよね。
「だから、インターネットにつないで見るアレだよ!」
その通り。この、インターネットでつないでってところが大事なんです。
なぜ、ホームページはインターネットにつないで見るのか。
それはもともと、あなたのパソコンの中にはないファイルを見るからです。
つまり、よそ様のコンピュータの中にあるファイルを見るわけで、そのためにはインターネットでつながってる必要があるのです。
しかも、今そのファイルを見てるのはあなた一人とは限りません。誰もがインターネットにつないで見ることができるのが、ホームページなんです。
そして、見るためには、一時的に(よそ様のコンピュータから)あなたのパソコンの中にデータを取り込む必要があるわけです。この「データの取り込み」を、ダウンロードと言います。
従って、このように言うことができます。
ホームページとは、あるコンピュータに置かれているファイル群で、インターネットにつないでいる複数の人たちが見ることのできるもののこと。
ホームページのしくみ
これはこれで、間違いではありません。ただ、ちょっと言葉足らずなだけです。
んで、実は上の絵もちょっと足りなくて、本当はつないでるそれぞれのマシンから「あるコンピュータ」への矢印もなくてはいけないんです(ダウンロードはこっちからのリクエストを受けて始まってるからです)。
でも、まあ、それはちょっと突っ込んだ話であって、とりあえず今は上の図のようなイメージを頭に描いてください。

2.サーバーとブラウザ

さて、ではインターネットにつながっていればどんなコンピュータのファイルでも見ることができるのかと言えば、そんなことはありませんね。もしそんな状態なら……上の図で言えば「ほかの人々」も、あなたのマシンのファイルを見ることができてしまう。恐くて、とてもパソコンなんて使ってられません。
インターネットにつないでも、「あるコンピュータ」に置かれたファイルだけ一時ダウンロードして見ることができるのは、そのコンピュータがそういう仕組みを備えているからです。
つまり、そのコンピュータ内の特定の場所に置かれたファイルを、インターネットにつないだ不特定多数の人に公開するような「仕組み」です。
そういう「仕組み」を「あるコンピュータ」に持たせるには、WWW サーバーというソフトウェアがインストールされていなければなりません。
つまり、上の図でいうと、「あるコンピュータ」には「WWWサーバー」がインストールされているわけで、こうしたマシンのことをサーバー・マシンと言ったり、あるいはもっと簡単にサーバーと言ったりします。
この説明で頭が???となりかけた人は、
「要するにホームページ用のファイルが置かれるコンピュータはサーバーと呼ばれているんだな」
と、理解して下さい。
サーバーに置かれたファイルは、ただインターネットにつないだだけでは見ることができません。

  1. サーバーに「そのファイルを見せてくれ」というリクエストを送って
  2. サーバーからダウンロードして
  3. 見やすい形に表示してくれる
……という機能のあるソフトウェアを使わねばなりません。こうしたソフトウェアをブラウザと言います。
あなたがホームページを見る時には、必ずこの「ブラウザ」を使っています。
そんなものインストールした覚えも起動した覚えもない、と言っても、使っています。現に今も使っています。
ずーっと上の枠の部分を見て下さい。そこに Microsoft Internet Explorer という文字があれば Internet Explorer というブラウザを使っていますし、Netscape という文字があれば Netscape というブラウザを使っています。下図は、Internet Explorer を使ってライブシネマのホームページを見ている例です。ちゃんとブラウザで呼び出した証拠に、アドレス欄にサーバーのファイルのアドレスが入っていますよね?
ブラウザ
ちなみに、この http:// で始まるアドレスのことを URL と言います。覚えて下さいね。
従って、先の定義はこのように言い換えることができます。
ホームページとは、サーバーに置かれているファイル群で、インターネットにつないでいる複数の人たちが、ブラウザを通じて呼びだし、ブラウザを通じて見ることのできるもののこと。

3.リンク

さて、ではホームページを見る時、あなたはいちいち URL をブラウザのアドレス欄に手作業で入力されてるでしょうか?
もちろん、そんなことありませんよね。むしろ入力することの方がマレだと思います。
まあ、お気に入り(Netscape ならブックマーク)から行ってみたり、あるいはメールにあった文字列をクリックしたり……ということも多いとは思いますが。
圧倒的に多いのは、ホームページ上で文字列をクリックして、ジャンプすることでしょう。
つまりそのことによってファイル同士はつながっているのであり、こうした関係を「リンク」と呼ぶのです。
これは何も、いわゆる「リンク集」から全く別のページにジャンプすることだけを指しているわけではありません。
例えば「Topへ」という文字列から、そのホームページのいわゆる「トップページ」へ行くことも、「リンクしてるページへジャンプする」ことになります。このページの一番下に「次へ」という文字列がありますよね? これをクリックして次ページに行くのも、同様です。
つまりホームページというものは、互いにリンクし合って構成されているものであり、そのリンクを通じて同じサーバーのページにも、(それこそ世界中の)別サーバーのページにも自由に行き来できるようなものなのです。
これこそがインターネットにおけるホームページの最大の特質です。
ですから、力の入った文章中心のサイトよりも、単純なリンク集の方が喜ばれる……ということも、しばしば起こるのです。
リンクの概念
ではここで、本章におけるホームページの定義のまとめを行いましょう。
ホームページとは、サーバーに置かれているファイル群で、インターネットにつないでいる複数の人たちが、ブラウザを通じて呼びだし、ブラウザを通じて見ることのできるもののこと。それらのファイルは互いにリンクし合って構成されており、そのようなリンク機能は全く別のサーバーのホームページにも関連づけることが可能で、閲覧者は柔軟な行き来を楽しむことができる。
……え? もう、定義は充分だって? それにそんなこと、前から分かっていたような気がする?
はい。教えてほしいのは、そういうホームページの作り方でしょう。でも、今まで言ったことは、すなわち「ホームページを作ること」の説明でもあるのです。
つまり、こういうことです。
ホームページを作るとは、互いにリンクされて構成され、ブラウザで閲覧できるファイル群を作成し、人々に公開する目的でサーバーに置くことである。

ひとくちメモ
ホームページ
ここまでいろいろ言っておいてナンですが、実はホームページという言葉の本来の意味って、ここに指し示しているようなことではないんです。
本来はブラウザを立ち上げた時に表示される最初のページのことで、例えばあなたのマシンで InternetExplorer を起動した時に最初に Yahoo! が表示されるとしたら、
「ウチじゃホームページを Yahoo! にしてるよ」
なんていう風に使うのが正しかったのです。
実際、どっかページを見ていて「ホームページにする」というボタンを押しちゃうと、次からブラウザを立ち上げた時にそこから始まる……みたいな鬱陶しいこともあるし。何より InternetExplorer で最初のページを決める設定画面には「ホームページ」と書いてあったりします(メニューの「ツール」→「インターネット・オプション」→「全般」参照)。
IEの設定での「ホームページ」
未だに一部の人々は、ここで解説しているような(サーバー上に置いてブラウザでの閲覧用に公開しているサイトという)意味での「ホームページ」は、ウェブページとか、Web コンテンツとかいう方がふさわしい……と主張されているようです。
でも、こうした歴史の浅い言葉で、何よりも日本語の意味が定着してきているような言葉に対し、「本来はこうだったんだから!」と意固地になるのは、いかがなものでしょうか? みなさん、ごく普通に「誰々さんがホームページを立ち上げたんだってね」とか、言うでしょう?
それにもはや「ホームページ」ってのは、専門用語でも何でもないし。
さらにダメ押しすれば天下の IBM が「ホームページ・ビルダー」なんてソフトも作っちゃってるし(ブラウザが立ち上がった時の最初のページを作るソフトではないですよ)。
今どき「そもそもホームページとは……」と文句をつけたがるのは、現状から外れた知識自慢したいだけではないかな……と勘ぐってしまいます。
ということで、ここでは、日本で広く使われている意味での「ホームページ」という言葉を、ガンガン使わせて頂きます。

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